ニュースまとめ

さて、皆様に水中遺跡、海事考古学、水中文化遺産などなどのニュースをお届けするため、主にインターネットを駆使して情報収集をしております。ですが、すべてをお伝えできるわけではないので、面白い話しをかいつまんでお伝えしています。
基本的には、通勤時間の合間(往復)、昼休み、夜寝る前を活用してニュースを探しています。今日1日で、「これは面白いかな」と思った記事を紹介します。毎日、20~30件ほどでしょうか...今日は、水中遺跡に関連しているような、していないような記事が多かったので、まとめて紹介します。

考古学者が、偶然、川の中で岩に刺さる剣を発見したそうです…エクスカリバーじゃん!ということで大騒ぎ。日本で言えば、草薙の剣...日本語エキサイトニュースです。

 

鴨川市、内浦湾海底 調査へ 「日蓮 生誕800年に向け」期待

東京海洋大学の岩淵教授が千葉県でソナーなどを使って海底遺跡を調査します。様々な伝説が残る日蓮誕生の地。何が見つかるのか⁇

 

③ナイアガラの滝で101年引っ掛かっていた船がついに動く!

 CNN Japanからのニュース。記事のタイトルの通り。ナイアガラの滝の手前で座礁した船だそうで、撤去できずに101年。そのうち、滝のから落ちてしまうのか...

 

④宇宙よりも魅力?「海底探査」に巨費を投じる世界のセレブたち

宇宙よりも魅力?「海底探査」に巨費を投じる世界のセレブたち

 

海底の金属資源 地下分布を可視化

 海底の資源探査のために新しいシステムが開発されているそうです。海底面下に眠る金属などの鉱物を探すのに役立つとか?さあ、詳しくはニュース記事を読もう!

 

 

国連IPCC報告と海洋の危機

海が泣いています! 海の温暖化が進み、海産物資源が減ったり、地球規模で環境の変化が表れている...何とかしないと、豊かな海が失われてしまう!そのための取組が世界では呼び掛けられています。

以下、記事抜粋…

国連IPCCの「海洋と雪氷圏特別報告書」は、極めて暗い未来を予想するが、われわれにできることが何かを冷静に考えることが必要である。
 ①第一に、海洋の温暖化、生態系の悪化を政治家、政府、科学者と国民も早急に理解し、政治と行政は地球温暖化をなくす節電や食料の食べ残し削減など必要な対策を直ちに実行に移すことである。
 ②漁業の資源管理を科学的な根拠に基づいて実施。早い者勝ちは資源を乱獲し海洋生態系を悪化させたことを反省すべきである。国家予算を湿地帯と干潟の海洋の生態系の機能の調査とそれらの保護と回復のため投入すべきである。
 ③農林水産省、環境省と国土交通省や関連する研究機関の縦割りの行政と研究を横断的・包括的な総合生態系・大気研究体制を直ちに構築すべきであろう。

以下、私の意見。

 水中遺跡に関して触れていませんが、私の考えでは、人と海の関係を知らずにこれからの海の未来を語ることはできない! 海から大きな恩恵を受けてきた人類は、海を守る必要があり、それは、水中考古学者の役目でもあります。
 記事の中で、埋め立てや開発により瀬戸内海では自然海岸の50%はすでに失われているとしています。それを受け、私の意見です。世界の統計を見ると、水中遺跡の9割は水深50mよりも浅い海岸からすぐにアクセスできる場所にあります。自然海岸が破壊された=水中遺跡も破壊された、ことになります。その結果が、以下の通り…
 デンマークの海岸線の長さ7,300km 
   水中遺跡数~2万件の周知の遺跡(未調査)、
   2,000件の包蔵地調査済。
 瀬戸内海の海岸線の長さ7,200km 
   水中遺跡数は…? 60件ほど候補地がありそうで、
   約20件ほど調査済。
 何とかしたい!この状況!

 

 あとは、英語のニュースです。たくさんあったのですが、英語のニュースのリンクを読める人も少なそうなので控えめに…

 

サメのメスは、好んで住み着く沈没船があるそうです。同じ個体のサメが、頻繁に同じ沈没船に戻ってくるとか。水中遺跡は、生物の多様性に貢献しています。天然の漁礁になったり、水中考古学者と海洋生物学者のコラボ研究は、結構頻繁に行われています。

 

海賊黒ひげの沈没船。ノースキャロライナ州が、州の遺跡として発掘調査を行っていますが、あるトレジャーハンターが、自分達に引き上げを行う権利があると主張。裁判になるそうです。

 

2020年に、バルト海で新たに「水中考古学博物館」がオープンするそうです! これだけで結構大きなニュースなのですが…もう少し調べてご紹介しようかなと思ってます。水中考古学の仕事、大学、研究意義など様々なトピックについて書かれています。

 

時々、聞かれる質問。次にユネスコの水中文化遺産保護条約を批准するのは、どこの国ですか?いや、なかなか難しいけど…もしかすると、ケニヤか?ユネスコによると、国内で批准に向けて準備を進めているそうです。そろそろかも?最近は、中東や東アフリカ海岸の国々が水中遺跡の調査に積極的です。
さて、以上です!次回のニュースまとめにご期待ください!

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