大王の棺 シンポジウム

読売新聞から

昨年夏、熊本から大阪を結ぶ海路をたどった大王のひつぎ実験航海。古代の謎と海へ挑戦したこの航海の記念シンポジウム「大和王権と『九州王国』」が、5月21日に福岡で開かれる。阿蘇ピンク石が大王のひつぎ(石棺)となって畿内の大王陵に納められた背景はなにか。シンポジウムを前に、謎の扉をたたいてみよう。

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 2005年8月26日夕、大王のひつぎ実験航海船団が、歓迎の市民が待つ目的地の大阪南港(大阪市)に到着した。熊本・宇土を出航して34日目、1006キロ・メートルの航海だった。

 古代の技術レベルで復元された古代船「海王」、約3トンの石棺の蓋(ふた)を載せた台船「有明」、4トンの身を載せた同「火の国」が拍手の中で無事南港の岸壁に着岸、古代復元航海は成功した。

 その時、「海王」が引く台船の上に20年来この実験航海を夢見てきた高木恭二宇土市教委文化振興課長(考古学)が乗っていた。「感激でした。古代に石棺を本当に海路で畿内まで運ぶことができたことを実際の海で証明した。すごいことをやったと思った」

 その実験航海の記録映像(前・後編計53分)が高木課長の報告を交え、シンポジウムで初公開される。

「大王航海」シンポ 大和王権と「九州王国」

  5月21日(日)午後1時~5時 イムズホール(福岡市・天神、イムズ9F)で。

 聴講無料。申し込みは、郵便番号・住所・氏名・電話番号を明記し、はがきの場合は〒810―8581中央区赤坂1―16―5読売新聞編集管理部あて。FAXでは092・715・5809へ。問い合わせ先は092・715・5803。

引用元:http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/daiou/sympo/da_sy_06051001.htm

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