みんなで海へ行こう

みんなで海へ行こう!

4月22日~30日  →→→5月15日まで大幅延長します!

知床半島の遊覧船の事故を受け、一時中断しておりました。悲しい事故であり、正直、イベントを盛り上げる気持ちが起きませんでした。一つの団体のイベントであれば中止も出来たのですが。多くの方々に参加していただいているので、どうしたものか…SNSで投稿をして下さった方も多くいらっしゃるので、難しい問題でした。そこでイベント広報を中断し、継続・延期という形を取らせていただきました。事故から数日が経ち、事故の全容が見え始めましたので、イベント広報を再開をしたいと思います。

大前提として…

海のレジャーは、本来は楽しいものです。安全管理を徹底していれば、大体の事故は防げます。
海を理解する心があれば、安全がいかに大事か分かります。また、「海が怖い」と不必要に思ってしまったり、海のレジャーを中止することは、本末転倒になります。海を遠ざけてしまっては、ますます日本の海離れがすすんでしまいます。他の地域の遊覧船などもキャンセルが出ていると聞きますが、今回の事故は、みるからに運営側が海を理解していなかったことが原因かと思います。海を理解し、安全管理を徹底している会社や団体にとっては、これほどひどい話はありません。尊い命を奪い、さらに海と人の関係を疎遠なものにしてしまう…
これを機会に、海へ理解を深めてもらえれば幸いです。
自然を理解し、共に生きる。海から受けた恩恵を忘れないためにも重要です。ますます海へ足を運んでもらいたいと思っています。
個人的な気持ちの整理のための時間をいただき、ありがとうございます。

 

『みんなで海へ行こう』ウィークを開催します!

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海洋問題、SDGs、ブルーエコノミー、今、世界では海に対する関心が高まっています。多くの国に国立の海洋博物館があり、海が新しい経済や文化のフォーカスポイントになっています。しかし、日本はどうでしょう? 国立海洋博物館もありませんし、水中文化遺産に対する国の予算は、多くの内陸国よりも低いのが現実です。

識字率70%、海岸線60㎞の国が義務教育で水中文化遺産保護を教えているのに、海岸線1万キロ以上を水中遺跡調査なしに埋め立てた日本では、考古学を教えている大学でさえ水中遺跡についてほとんど話を聞く機会がありません。

最後に海をじっくり見たのはいつでしょうか?

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海を見れば、きっと海に対する関心も芽生えるはず。

そこで、みんなでうみへいってみよう! そのキッカケとなるイベントを考えました。私は考古学・文化的関心で海に向かいます。しかし、海の魅力はそれだけではありません。

とりあえず、海を見て欲しい…。4月22日~30日の間に、海に行こう。特に目的はなくても構いません。多くの人に海に行く、海に対して考えて欲しいと思っています。海づりでも良し、海ゴミの掃除、ただ単に海を眺める、ダイビング、サーフィン…。なんでもOKです。

『みんなで海へ行こうウィーク』は、誰でも参加可能です。目的は、なんでもOK。また、たくさんの方々に「便乗」して欲しいです。ダイビングショップ、釣り船、海に関する活動をしている団体、積極的にこの期間に海に行くことを多くの人に勧めて欲しいです。

便乗したい団体・企業・個人は、どしどしご活用ください。

できるだけ、たくさんの人に海を見て欲しい。

便乗して欲しいプロジェクトは…いろいろあります。海・湖・河川、海事文化に関するイベントや団体で積極的に活用して欲しいです。
例えば…

  • ダイビングツアー

  • 海ゴミの収集
  • ビーチコーミング
  • 釣り
  • うみに関するイベント(写真などでも)
  • 水族館
  • 船や海事文化に関するイベント
  • 船舶関連など
  • 海洋教育に関わることならなんでも

みんなで海へ行こうウィーク参加方法!


参加方法は簡単。みんなで海へ行こうウィーク期間内にイベントを開催するだけ。SNSなどで拡散する際に、ハッシュタグやタグで『みんなで海へ行こう』をいれるだけ。うみラボへのご連絡の必要もありません。

うみラボイベントPDF

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と、ここまでは、『みんなで海へ行こう』イベントです。

このイベントの冠のもと、独自の水中考古学関連イベントを実施します!

コンセプトは、あなたも参加できる水中遺跡の調査です。誰でもどこからでも参加できます。

え、私泳げないよ…?と思われた方もいらっしゃることでしょう。

水中遺跡を探す際には、陸からできるだけ多くの情報を集めます。漁師などへのインタビューを通して海揚がり品の発見の状況をしらべること、また、実際に海岸を歩いてみて落ちている遺物を調べてみます。いわゆる漂着物を調べることですが、趣味で行なっている方々はビーチコーミングと呼ばれ、全世界に愛好者がいます。調べてみると、たくさんの陶磁器などが拾える海岸がありまう。おそらく、その沖には沈没船がある…。瀬戸内海には唐荷島と呼ばれる島があり、文献史料にもその名前が登場します。外国からの船の積み荷が流れ着いたと言われています。また、元寇の船が発見された松浦市鷹島でも、たくさんの遺物を拾うことが出来ます。「てつはう」も数件、海岸で拾われています。

と言うわけで、みなさんには、海へ行って遺物をさがしてもらいます。

仕組みは簡単。任意で好きな海岸に行って、歩く。見つけた遺物をSNSなどにアップする。ただ、それだけ。海に行く時間がない人は、アップされてくる写真を見て、コメントします。例えば、「それは○○時代の××という陶器ですね」のように。つまり、実際に海に行く人と発見されたものの解釈、二つの役割があります。最終的に、こちらで上がってきた写真などを集約し、まとめ・報告をします。一応、丹後のクラウドファンディングイベントの一環として行ってますが、日本全国どこでも構いません。

作業内容

ビーチコーミング参加者
〇参加者は、それぞれ好きな時間で任意の海岸を歩く。
〇陶磁器や遺物など昔のモノを見つけたらスマホなどで写真を撮る。
〇発見した場所も可能であればGPSなどで記録を残す。
〇写真や場所の記録を、随時、SNSで共有する。
〇公表したくない人はDM等で送信、こちらで情報を伝える

リモート参加者
〇ハッシュタグをたよりに遺物を観察
〇時代・発見の意義などを自由に発信

必ずハッシュタグをつける #水中考古学  #みんなで海へ行こう

と、以上になります。多くの人に参加してもらえれば、海への関心が高められるのかと。ちなみに、海とかいていますが、うみ(湖や河川)でもOKです。

 

参加される方は、事前に以下の資料をざっとお読みください。熟読する必要はありませんが、水中遺跡調査の手法・手段、また、どのような遺物をさがすべきかなど参考となります。

 

アジア水中考古学研究所・全国水中遺跡データベース http://www.ariua.org/projects/overallsurvey/

文化庁・水中遺跡ハンドブック  https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/pdf/93679701_01.pdf

うみへ行こうビーチコーミングPDF

 

アジア水中考古学研究所・全国水中遺跡データベースからは、自分のお住まいの地域の遺跡について学んでみてください!文化庁のガイドブックについては、石井忠先生の漂着物についてのコラムなどを読んで頂ければと思っております。

 

みなさんは、最後に、「うみ」に行ったのはいつですか?あたたかくなってきましたので、これを機会にうみをみつめなおしてみてはいかがでしょうか?最近は、海洋問題、海ゴミ、いろいろと海にまつわるニュースをよく聞きます。うみを見ないと、海の状況はわかりません。

みんなで海へ行こう!

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