Ma‘agan Michael

先週のクイズ(壊れたから沈没したわけで…)に関係した問題です。
イスラエルのMa‘agan Michael沈没船で船の構造の歴史を語る上で一番重要なポイントとはなんでしょう?
Hint 紀元前5世紀の沈没船です。

  1. 船の底に近い部分は釘を使い、船の上部では釘を使い外板同士を固定した。 これは鉄が水に触れると錆びるのでその防止として行った。
  2. キールと舳先、そして船尾のつなぎ方が釘を使い固定をしてあったのに対し、他の場所は縄を使用していた。これは、船大工がこの部分の接合には縄を使った程度の接合で充分あると判断し、外板同士の組み合わせなど構造上重要な場所に高価な釘を使用した。
  3. キールと舳先、そして船尾のつなぎ方が釘を使い固定をしてあったのに対し、他の場所は縄を使用していた。これは、船大工がこの部分の接合には多少高価ではあるがより確かな接合方法として釘を選んだと考えられている。
  4. キールと舳先、そして船尾のつなぎ方が縄を使い固定をしてあったのに対し、他の場所は釘を使用していた。これは、船大工がこの部分の接合には“釘”を使った“新しい”建築方法にはまだ自信が無いと考えられ、昔ながらの方法を取ったと考えられる。
  5. 船の底に近い部分は釘を使い、船の上部ではを縄を使い外板同士を固定した。これは釘が高価であったため、水漏れを防ぐためにも強固な釘を使用したが、水漏れの心配がない上部では安価な縄を使用した。

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[ 正解 ]

4. キールと舳先、そして船尾のつなぎ方が縄を使い固定をしてあったのに対し、他の場所は釘を使用していた。これは、船大工がこの部分の接合には“釘”を使った“新しい”建築方法にはまだ自信が無いと考えられ、昔ながらの方法を取ったと考えられる。

昔ながらの技法は、作りやすいのはもちろん、その強度なども分かっているため安心して使えます。キールと舳先、船尾などの接合は一番難しいところです。新しい技術を取り入れる際には、まずは重要でないところにその技術を使ってみることが多いようです。(例えば、新しい洗剤などを使う場合に、端の方で使ってみて影響が無いかを調べるような)
ちなみに、縄を使っていたからといって接合が弱く、原始的に感じると思います(実際に私もそうだと確信していました)。しかし、縄でも外板をきつく接合できますし、この方法が環境や用途によっては釘よりも効率が良く丈夫な船であることもあります。

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