さて、ギリシャで沈没船の発掘が行われているようですが、古代の財宝などを積んでいた船のようです。
が、沈没したのは1802年。イギリスのMentor号だそうです。ん...? なにかおかしくないですか? そう、19世紀のイギリスの沈没船から古代ギリシャの遺物が発見されているんです。さらに、この船は、エルギン伯爵のものだそうです。
エルギンといえば、古典考古学とか大英博物館とか歴史に詳しい人ならわかるかと思います。エルギン伯爵は、ギリシャのパルテノン神殿などから彫刻を切り取って大英帝国に持ち帰っています。エルギンマーブルという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?大英博物館の展示品の本国への返却を呼ぶ声も...。略奪を非難する声も当時からありましたが、ギリシャなど古典考古学の発展に寄与したとも考えられます。
調査はギリシャ考古学局が行っています。なかなか今後の発見が気になります。そして、この遺跡の発掘が現代と後世の考古学にどのような影響を与えるのか...調査を完全に終えて成果がどのように評価されるのか、そして...一味も二味も違う発掘です。