今年度は?

毎年4月にちょっとした今までを振り返りと言う記事を書いています。このサイトが2005年4月にリニューアルオープンして以来多くの人のサポートを受け成長してきました。今年度はどのような水中考古学の発展があるのでしょうか?

今年度がまだ始まったばかりですが、アジア水中考古学研究所(ARIUWA)の活動に注目したいと思います。海底ミュージアム構想、玄界灘沖でのサーヴェイなどです。詳しくは。

ARIUWAのホームページ

また、今年の6月末には第2回海洋考古学セミナーを予定しています。詳しい内容はまた後ほどお知らせします。海外から日本やアジアの海洋文化に対する関心も最近また強く感じられるようになりました。いくつか学会やジャーナルなどでアジアの水中考古学についての発表が予定されています。冬には和歌山でのトルコ軍艦調査が行われる予定です。

さて、海外ではどうでしょうか?中国は南海1号の引き上げが大きなニュースとなることは間違いないでしょう。韓国も新安発掘31年を向かえ、去年のシンポジウムでお披露目されたサーヴェイ専用船も本格的に始動し始めることでしょう。インドもグジャラト地方の調査、イランのシラフ近海で発見された沈没船の発掘も興味のある動きです。

また、中南米でもいくつかプロジェクトが指導する動きもあります。トレジャーハンターの活動が活発ですが、UNESCOの水中文化遺産保護もだいぶ認められつつあります。アフリカ、特に東海岸や南アメリカでも国を主体とした活動が期待できそうです。

水中考古学のメッカ、地中海、アメリカなどですが、それほど大きなニュースはなさそうです。トルコでは相変わらずサーヴェイや地元の報告による沈没船の発見が相次いでいますし、イギリスもローカルダイバーに水中考古学に興味を持ってもらうよう働きかけています。アメリカでは今年の夏にメキシコ湾で水中ロボットを使った発掘調査を予定しています。

何か日本でも大きな動きがあれば良いなと期待しています。地道な宣伝と活動が成果を結ぶ日は近づいているのかもしれません。

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