深海考古学 Mardi Gras 沈没船

Texas A&M大学の海事考古学と海洋学の合同チームが19世紀初期の沈没船をメキシコ湾(ニューオリンズ沖)に発掘に向かいました。

アメリカの法律では海底に構造物を作る際に文化遺産の有無を確認するためきちんと事前調査することが義務として課されています。油田開発のためのパイプラインを敷く場所に沈没船が発見されたために発掘することになりました。アメリカだけでなく近年ではユネスコ水中文化財保護法案をもとに世界のさまざまな国で水中文化財を国で保護・管理する体制が整いつつあります。

さて、まだ調査は始まったばかりですので、何が発見されるか分かりません。また、水中ロボットを使った本格的な学術調査は例が少なく発掘方法などにも試行錯誤とその成果が期待されています。もちろん最近話題となってしまったトレジャーハンターのように貴重な文化遺産を売ることはせず、考古学・歴史的価値に発掘の意義を見出します。

この沈没船から引き揚げられた遺物は私の所属する保存処理研究所で保存処理が行われます。研究所では写真記録担当(およびシリコンオイルによる有機物の保存)なので夏以降に貴重な遺物などを紹介できると思います。

引用元:http://www.flpublicarchaeology.org/mardigras/plan/

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