2013年のごあいさつ

あけましておめでとうございます!もう2013年ですね。今年も水中考古学の応援をよろしく申し上げます。

応援といっても何のことなのでしょうか...実は、世界の水中文化遺産のそのほとんどが考古学者ではない一般住民によって発見、時には管理されています!また、水中考古学が発達している国ほど一般市民の水中文化の理解度が高いといえます。これからの若い世代にも早いうちからこの学問に慣れ親しんでもらう必要もあります。つまり、専門家以外への周知、市民全般において水中考古学という言葉が認知されればされるほど発展が進む学問です。ですので、皆様には水中考古学を知らない人にどんどん話して、周知化を進めることにあります。また、漁業関係や海で働く人、地方自治などにかかわる人はその周囲の遺跡の有無なども調べたり、どのような取り組みがあるか調べることも大切です。また、海に出た時には「自分が遺跡を発見する可能性が十分にある」ことも理解し、そのようなものがあったら関連機関(教育委員会およびアジア水中考古学研究所)に連絡を入れることなどを覚えておいてください。

何度も書いていますが、一般市民の参加があってこそ初めて発見につながる分野であり、それなしで考古学者が水中遺跡を見つける可能性はほとんどありません。

さてさて、少し去年の出来事や今年の展開についてお話します。

昨年からフェイスブックやツイッターなどで情報を公開しており、あまりこのサイト自体のアップデートは頻度が減ったかもしれませんが、今年は少しバランスよく情報を公開していきたいと考えております。さて、去年は、タイタニック沈没から100年、鷹島の海底遺跡の国指定などを受け、日本国内外で盛り上がりを見せております。しかし、その一方で、ユネスコの水中文化遺産保護条約を採択した国が増えなかったという事実もあります。ユネスコの提唱する文化財保護以外のオプションも考えられるからでしょうか?

今年の水中考古学の見所ですが、引き続き日本国内では鷹島海底遺跡のニュースが聞かれることでしょうが、アジア水中考古学研究所の水中文化遺産データベース事業の報告書や他の出版物など学術面でいろいろと進展があると思われます。

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