金属 保存処理

次の金属のうち、保存処理が最も簡単なもの、そして難しいものはどれ?(注:水中から引き上げられた場合)

  1. 鉄は簡単 銅は難しい
  2. 銅は簡単 鉛は難しい
  3. 錫は簡単 銅は難しい
  4. 金は簡単 錫は難しい
  5. 鉄は簡単 金は難しい

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[ 正解 ]

4. 金は簡単 錫は難しい

金は水中ではほとんど反応・変化せず、付着物を剥がすのみです。その次に銀が簡単でしょう。鉛は多少水中で塩素を吸います。銅は比較的簡単な部類に入りますが、他の金属と混ぜ合わせたり使うため(青銅など)遺物の応じて対処します。錫の発掘件数が少ないため、分からないことが多いようです。たちの悪いのが鉄(Fe)です。これは海水と反応しますし、貝などを取り込みコンクリーションを作ります。鉄はほとんど残らず、周りの”殻(コンクリーション)”だけが残ります。しかし、鉄の出土例が多いため、保存処理方法は確立しており、鉄の保存が出来る専門家は多いです。そのため、逆に鉄の保存処理は少し簡単に思えます。

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